シミ・肝斑のお悩み

監修:医療法人医翔会 理事長 小川修平 / 最終更新日:2026-10-16

シミ・肝斑は、まず種類を見極めることから

「濃くなった茶色い部分が気になる」「左右の頬に広がるくすみがある」と感じても、見た目だけで同じ治療を選ぶことはできません。いわゆるシミには、日光黒子(老人性色素斑)、そばかす、炎症後色素沈着、肝斑、後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)などが含まれ、複数が重なることもあります。色の濃さだけでなく、できた時期、広がり方、日焼け・摩擦・炎症の経過、服用中のお薬や肌の状態を確認して、診察で対応を考えます。

とくに肝斑が疑われる場合、IPLやルビーレーザーを一律に勧めることはありません。日本皮膚科学会等の診療指針では、肝斑へのレーザー・IPLは、遮光や外用・内服等の保存的な対応で十分な効果が得られない場合に、機器の特性を理解した施術者が十分な説明と同意のもとで併用してよい、と条件付きで示されています。[1] 肌への刺激で色むらや肝斑が悪化する可能性もあるため、気になる部分だけを見て照射の可否を決めるものではありません。

治療前に確認したい、色素斑の鑑別

肝斑は診察で疑いを確認する対象であり、写真や自己診断だけで確定するものではありません。左右対称でない、輪郭が不規則、色が均一でない、直径が大きいなど、急な変化を伴う色素斑は、美容施術の前に皮膚科での診察が必要です。一見シミやほくろに見える色素斑がメラノーマである可能性も示されているためです。[2] 出血、痛み、急な拡大などがある場合も、予約時に必ずお伝えください。

診察では、これまでの変化、日焼けや肌荒れの有無、妊娠・授乳、アレルギー、持病、内服・外用薬、過去の美容施術を確認します。撮影による記録は判断の参考になりますが、画像解析だけで皮膚の病気を診断したり、治療結果を保証したりするものではありません。紫外線対策と、刺激や摩擦をできるだけ避けることも、施術の前後を問わず大切です。

当院で診察後に検討するメニュー

以下は当院でご案内している実在メニューです。どれを選ぶか、あるいは施術を見合わせるかは、色素斑の種類、肌の炎症・日焼けの状態、既往歴、希望する範囲を踏まえて医師が判断します。表示額はすべて税込です。診察が必要な場合は、初診料2,500円・再診料1,000円が別途かかります。検査や麻酔などが必要な場合の費用や含まれる範囲は、予約前・診察時にご確認ください。

シミ・肝斑のお悩みで確認できるメニューと注意点
メニュー 対象・位置づけ 初回/通常(税込) 回数・間隔の目安 回復までの目安・主な注意点
肌診断(ネオヴォワール) シミ・肝斑の疑いを含む肌状態を撮影・記録し、診察や相談の参考にする検査です。病気の診断や治療ではありません。 初回・通常の区分なし
1回 3,000円
初回確認や治療前後の比較など目的に応じて実施。決まった継続回数はありません。 撮影のみの場合、通常は日常生活を制限する回復期間はありません。光に敏感な病気や光で誘発される発作の既往がある方は事前にお知らせください。
フォトフェイシャル(ステラM22) 顔のシミ・そばかす・くすみ等で、診察により光照射が適すると判断した場合の選択肢です。肝斑は適さない場合があります。 初回 9,800円
通常 14,000円/1回
当院の案内では月1回、5〜6回程度が目安です。反応や症状で調整し、一定回数の改善は保証しません。 一時的な赤み・ほてり・腫れ、反応したシミが濃く見えることや細かなかさぶたが起こる場合があります。痛み、熱傷、水疱、色素沈着・脱失、瘢痕、肝斑の悪化のリスクがあります。
ルビーフラクショナルレーザー 適応のあるシミ・色素斑で検討します。ADMの可能性も診察で確認しますが、肝斑を含め、すべての色素斑に適する施術ではありません。 全顔:初回 29,800円/通常 38,000円
頬・鼻:初回 20,000円/通常 28,000円
各1回
診断と照射後の反応を確認して、追加照射の要否と間隔を決めます。回数・間隔は診断と反応に応じて診察時にご確認ください。 赤み・ほてり・点状のかさぶたが生じることがあります。かさぶたは1週間程度が目安ですが個人差があります。熱傷、水疱、炎症後色素沈着、色素脱失、瘢痕、肝斑悪化の可能性があります。
美容内服薬 シナール、ユベラ、トラネキサム酸を、色素斑の原因と全身状態を確認して検討します。すべてのシミに同じ薬が適するわけではありません。 初回・通常の区分なし(30日分)
シナール 1,500円/ユベラ 1,000円/トラネキサム酸 2,500円/セット 4,500円
30日分単位。継続の要否は効果と体調を確認して判断し、漫然と続けません。 傷や腫れを伴うダウンタイムはありませんが、副作用の可能性があります。トラネキサム酸の肝斑・美容目的の使用は承認効能・効果の範囲外です。血栓やそのリスク、腎機能、併用薬を必ず申告してください。
サリチル酸マクロゴールピーリング 主に毛穴詰まり・ざらつき・くすみのためのメニューです。色素斑そのものの鑑別や肝斑への一律の選択肢ではなく、炎症や肌状態を確認して検討します。 初回 5,500円
通常 7,000円/1回
肌の刺激や回復を確認しながら、必要な場合に回数・間隔を診察時に案内します。 赤み、ヒリヒリ感、乾燥、薄い皮むけが数日程度出る場合があります。かぶれ、炎症、色素沈着などのリスクがあります。

受けられない場合・先に診察が必要な場合

活動性の感染、傷、強い皮膚炎が施術部位にある場合、強い日焼けがある場合、光線過敏症や光への感受性を高める薬剤を使用している場合は、光・レーザー施術を見合わせることがあります。妊娠中・授乳中、ケロイド体質、眼科疾患・治療歴、成分アレルギー、他院を含む最近の美容施術がある方は、予約時と診察時にお申し出ください。内服薬は、妊娠・授乳、アレルギー、治療中の病気、服用中の薬を確認したうえで処方の可否を判断します。

トラネキサム酸については、血栓のある方や血栓症が起こるおそれのある方では血栓を安定化するおそれがあると添付文書に記載されています。[4] トロンビン使用中の方は併用できません。自己判断で市販薬や他の内服薬を重ねたり、量・期間を変えたりせず、症状や体調の変化があればご相談ください。

診察から予約まで

  1. 公式LINEまたはお電話(072-808-6661)で、「シミ・肝斑の相談」とお伝えください。
  2. 医師が色素斑の経過、肌の状態、持病、アレルギー、妊娠・授乳、服用薬を確認し、当院のメニューが適するかを判断します。
  3. 候補がある場合は、施術・処方の内容、税込料金、診察料などの追加費用、主なリスク、回数・間隔の考え方を説明します。説明に同意いただいた後に進めます。
  4. 所見によっては、照射や処方を行わないこと、経過観察や他の医療機関での診察をご案内することがあります。

本ページは自由診療の一般的な案内です。掲載額は1回または30日分の税込価格であり、治療の総額や結果を示すものではありません。効果、反応、必要な回数、回復までの期間には個人差があります。医療広告に配慮し、適応や安全性、効果を個別に保証する表現は行っていません。

よくあるご質問

肝斑かどうかは、写真だけで分かりますか?

写真や肌診断機の画像は記録と相談の参考になりますが、それだけで病気の診断や肝斑の確定はできません。色調、広がり方、経過、肌の炎症、服用薬などを診察で確認します。複数の色素斑が重なっている場合もあります。

肝斑があればIPLやルビーレーザーは受けられませんか?

一律に受けられる、または一律に受けられないとは言えません。肝斑では刺激により悪化する可能性があるため、自己判断で選ばず、まず診察で所見を確認します。光・レーザー以外の対応を優先する場合や、施術を見合わせる場合があります。

フォトフェイシャルは何回、どのくらいの間隔で受けますか?

当院の案内では月1回、5〜6回程度が目安です。ただし、色素斑の種類、肌の反応、日焼けや炎症の有無で調整します。決まった回数での改善や、すべての方への適応を保証するものではありません。

照射後のダウンタイムはありますか? メイクはできますか?

赤み、ほてり、腫れやかさぶたなどが起こる場合があります。ルビーフラクショナルレーザーでは、点状のかさぶたが1週間程度続くことがあります。メイク再開の時期と当日の過ごし方は、肌の反応と施術内容で異なるため、診察時の案内に従ってください。

トラネキサム酸なら、肝斑に必ず使えますか?

いいえ。肝斑・美容目的の使用は承認効能・効果の範囲外であり、血栓やそのリスク、腎機能、併用薬などを確認して医師が適否を判断します。トロンビン使用中の方は併用できません。自己判断での開始・増量・継続はしないでください。

料金には診察料も含まれますか? どう予約すればよいですか?

表の施術・薬剤価格は税込ですが、診察が必要な場合は初診料2,500円、再診料1,000円(税込)が別途かかります。検査や麻酔などの費用の有無は内容により異なります。公式LINEまたは072-808-6661から、完全予約制の診察をご予約ください。

参考資料

  1. 日本皮膚科学会等「美容医療診療指針」:日光黒子と肝斑に対するレーザー・IPLの推奨を確認しています。
  2. 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「どんなほくろやしみに気をつけたらいいのですか?」:シミ・ほくろに見えるメラノーマと受診の目安を確認しています。
  3. ルミナス・ビー・ジャパン「Stellar M22」:ステラM22 IPLモデルのメーカー情報を確認しています。
  4. PMDA「日本薬局方 トラネキサム酸錠」電子添文:トラネキサム酸の血栓症に関する注意を確認しています。採用製剤のメーカー・規格を示す資料ではありません。
  5. 厚生労働省「医療法における病院等の広告規制について」:自由診療の案内における広告規制・説明資料を確認しています。